Welcome XXX Swingers! http://www.atomicswing.se/ http://myspace.com/atomicswing English




◆ATOMIC SWING 初来日レポート◆

それは1994年3月、ATOMIC SWINGにとっては本国でのデビューから1年がたとうとしている頃だった。その1年の間彼らは既に北欧全域で130回ものギグをこなし、名声を手に入れ、めまぐるし過ぎた生活の変化に憔悴し始めていた。SWEDISH POPブーム以前の事だけに、私達日本人にとってはSWEDENという未開の地から届けられる情報は少なく、1993年12月にリリースされたファーストアルバム“A Car Crash In The Blue”とロッキング・オン誌でのインタビューがほとんど全てだった。しかし初来日のチケットを買うには、それで充分だった。一体どんなものなのか、この眼で、この耳で確かめたい・・・誰もがそう思い、会場に足を運んだに違いなかった。

そうして迎えた彼らの初来日公演は、ファーストアルバムからの9曲と新曲2曲(“Stuck On A Worn Out Rhyme”と“Soul Free”)、カバー2曲(The Doors“Moonlight Drive”、Stones“Citadel”)の全13曲、時間にすると1時間程度のものだったが、訪れた者全てを異様な空気に包み込み、言葉では表せないような初めて味わう感覚に落とし入れた。彼らは今迄私達が聴いてきたイギリスやアメリカのバンドにはない何かを持っていた。それはまさに「Groove」だった。彼らの音楽が持つGrooveはファーストアルバム以上に強く、切なく、大入りの聴衆を引き込み、狂わせた。何が原料か分からない媚薬入りのミックス・ジュースを飲まされて、そんなに美味しくもないのに病み付きになってボーッとしてしまうような、そんな感覚が残った。

帰国後、各プレスは揃って「メイクもリップ・サービスもコテコテすぎる初来日公演、イナカ者がんばれ」みたいに書き上げたが、どれも悪意のあるものではなかった。ATOMIC SWINGには、理屈では説明できない何かがあるからだ。ただ、1枚のアルバムと1回の来日だけでは、それを解析するのには足りなかった。秋に出るというセカンドアルバムに、注目せざるを得なかった。

余談だが、この来日でドラムのヘンリックの人気が女の子の間で急上昇した。これはニクラスが皆が思っていたより太っていた事も影響しているらしい(プレッシャーから飲みすぎて太っていたらしく、ニクラス本人も後のインタビューで「あの頃の写真を見るとゾッとしちゃう」と語っている)。


Copyright by Mieko 1999 All rights reserved

無断使用・転載厳禁。





1994 Japan Tour
1995 London Gig
1997 Japan Tour

2006 Sweden "The Fullmoon Tour" - The Great Adventure of "The Broken Mieko"

  Atomic Swing Fan site - From Venus To ATOMIC - Since 19990426
This site owned by Mieko from Japan.
For the greatest band on the cosmic, with huge love, forever.